新施設が完成しました
国の水産業強化支援事業を活用し、高度衛生管理型の水産物荷捌施設、防災施設、海業支援施設を整備しました。また、直轄漁港漁場整備事業により人工地盤関連施設、屋根付き岸壁、清浄海水取水施設、耐震強化岸壁が整備されております。これらの施設が一体となって、安全・安心な水産物の生産流通拠点、地域の防災・交流拠点、都市漁村交流拠点としての機能を発揮し、歯舞地域の発展に繋がることが期待されています。
高度な衛生管理と防災・減災、海業支援等の機能が一体となった複合施設
本施設は、密閉型の高度衛生管理型市場、災害時の一時避難施設、歯舞産のブランド水産物をPRするための海業支援施設が一体的に整備され、地域の水産物生産・流通拠点としてのシンボル的な施設です。
また、人工地盤2階からは水産物の陸揚げ状況を見学できるほか、施設内には産地市場やセリ場、昆布製品加工施設等が見学できるスペースも設けており、地域住民や観光客にも親しまれる施設を目指しています。
さらに、地域マリンビジョンで取り組んでいる本土最東端のパノラマクルーズや漁業体験、渚泊等の拠点として、都市漁村交流の更なる推進を目指していきます。
新施設4つの機能
衛生管理機能の高度化
歯舞漁港は、水産物の生産流通拠点として重要な役割を担っています。また、近年、食の安全・安心に対する国民の関心が高まっています。
密閉型の高度衛生管理型市場と人工地盤の整備により、安全・安心な水産物の安定的な提供を実現するとともに、歯舞産水産物のブランド力を更に高めます。
水産物流通の効率化
歯舞漁港は平地が少なく、駐車場が慢性的に不足しており、漁港で水揚げされた水産物を出荷する際には車輌が輻輳し、危険で非効率な作業環境となっています。人工地盤2階に駐車場を整備するとともに、市場背後の積込スペースやトラックプールを確保することにより、車輌の輻輳を解消し、安全で効率的な水産物流通を実現します。
防災・減災機能の確保
歯舞地区を含む根室地方の太平洋沿岸は、地震・津波・高潮等による被害を度々受けています。
津波・高潮等が発生した際には、防災監視室において災害情報をリアルタイムで把握し、漁業者に提供するとともに、人工地盤を活用して背後の高台にいち早く避難することにより、漁業者や来訪者の安全を守ります。
都市漁村交流の更なる推進
歯舞地区では、おさかな祭り等のイベント開催、本土最東端のパノラマクルーズ、漁業体験、渚泊等、都市漁村交流を通じた地域活性化に積極的に取り組んでいます。市場・セリ場等の一般見学スペース、パノラマクルーズの拠点、組合食堂、直売所等の様々な機能を兼ね備えた施設整備により、都市漁村交流の更なる推進を実現します。